お取り扱い方法

漆・ウレタン・オイルフィニッシュ仕上げの特徴比較

3種類の表面塗装がございます
 
Rakuzenの商品には漆、ウレタン、オイルフィニッシュの3種類の表面塗装をラインナップしております。ライフスタイルやご予算に合わせてお選びください。

塗装方法による特徴比較
 

 

  

もっと知ってほしい、漆器のこと

漆器の魅力って?
 
手塗りの漆器には、安価な吹付塗装の漆器には出せない良さがあります。なめらかな口あたり、しっとりと手に吸い付くような手触り、ぽってりとした漆の厚みは手仕事のなせる技。人肌のようなぬくもりを感じられる食器は他にありません。
 
修理できるのも大きな魅力。修理しながら大切に使えば子の代、孫の代まで使えます。単なるモノではない、人生に寄り添う道具。それが手塗りの漆器の魅力です。

1. 食器用洗剤で洗えます
:抗菌作用もあるので、軽い汚れならさっと水洗いするだけで十分清潔を保てます。洗剤の量を減らせる環境に優しい素材です。
 

Urushi lacquerware can be washed with detergent and used as everyday kitchenware.

 
3. 洗った後すぐに拭かなくても壊れません
:洗ったらすぐに拭かなければいけないイメージがありますが、自然乾燥でも大丈夫です。拭かなかったからといってすぐに壊れることはありません。(ただし拭いた方が漆の色艶が美しくなり寿命が増すのでおすすめです。)
 

You will not damage your Urushi lacquerware if water is not wiped off immediately after washing.

 
 
 
5. 何度でも新品同様に修理できます
:木製だから誤って落としても割れにくく、壊れても修理できます。修理して使えば新品を買い直すより経済的です。(破損の程度によります)
 

As lacquerware is made of wood, it will not break easily if dropped and can be repaired again and again to look just like new.

 
 
6. 色の変化を楽しんで
:漆器は時間とともに色が鮮やかに変化していきます。塗りたての漆は漆元来の褐色が強く出ていますが、長年使ううちに漆の色が退色していくためです。特に白漆、色漆は色の変化が顕著です。
 

The color of Urushi lacquerware will brighten over time, so you can enjoy the slowly-changing colors in your lacquerware dishes.
 

 

2. どんなお料理にも使えます
:熱いお料理、冷たいお料理、油もの、お酢、お酒なんでもOK。漆は縄文時代の遺跡から出土されるほど丈夫な塗料です。棚に飾らず毎日使って!
 

Urushi lacquerware is suitable for use with all types of food, including hot, cold, fried, or vinegar dishes. Use with Japanese sake is no problem either!

 
 
4. なめらかでぬくもりのある口あたり
:手塗りの漆器は優しい口あたりが特徴。触れたときに冷やっとしないぬくもりがあります。また木製の器は保温保冷に優れているため、お料理が美味しい温度が長持ちします。
 

Urushi lacquerware adds a smooth and warm flavor to dishes, enhancing the flavor of the original dish.

 
 

漆器でかぶれないか心配?
漆はかぶれるというイメージがありますが、それは乾燥前の漆に触った場合です。商品として出荷される漆器は乾燥済みですので、触ってもかぶれることはございません。

 
 

  

木のぬくもり

天然木の良さってどんなところ?
 
貴重な国産の無垢材を削り出し
Rakuzenの木地職人が作る木地は合板や集成材でなく、すべて国産天然木の無垢材を材料にしています。国産の天然木は年々貴重になりつつあります。無垢材は集成材と違い、使用するうちに歪むことがございます。木はいきものですから、木が温度や湿度に反応して伸び縮みするのです。それが天然木である証拠ですので、安心してご使用くださいませ。
 
同じ木目はふたつとありません
木目の風合いは1点ごとに異なります。同じ1本の木でも部位によって全く違う表情の木目があらわれます。木には節もあれば、しみもあります。均質な木目調プリントでは表現することのできない木の個性です。お手元に届いた木目は世界にひとつの木目。自然がもたらす天然の模様をお楽しみくださいませ。
*ウェブサイト上の写真と商品実物の木目の風合いは同一にはなりません。ご了承くださいませ。
 

Our products are made of natural materials, therefore each item will have a different wood grain and the one you purchase will be unique. Please note that the hue and grain of each product will not be the same as those shown in pictures in our brochure and/or on our website. You may also see knots and spots in the wood texture but these do not affect product quality.
 

 
「しみ」について
しみ:木材にみられる黒っぽい斑点状、筋状の模様。元来木材に含まれているヤニや渋が乾燥させる過程で変色したものです。カビと見間違われることがございますが、細菌・雑菌によるものではございません。
 わたしたちの顔にそばかすがあるのと同じように、Rakuzenでは「しみ」も木の個性と考えております。


製品に使用している木
 
■栃(トチ)
:楽膳椀、こ皿、らく杯の材料です。
栃材は白木のやさしい風合いが魅力です。光を反射するとほんのり光って見える、質感の美しい木です。心材と辺材とに色みの違いは見られずどの部位でも白木です。栃材は建築、家具類から椀、餅つきの臼、杓子などの道具類まで幅広い用途があります。栃は細胞の並び方が特殊で、「リップルマーク」(写真右側)という縮み杢が出る特徴があります。栃の縮み杢は銘木として扱われます。
本州に広く分布し、特に東北地方の谷筋の肥沃な土地に群生します。木材以外には昔から、栃の実で「栃餅」を葉は弁当箱や食器の代用として利用されてきました。
 
 

 
 

■桂(カツラ)
:らく皿、こ皿の材料です。
木肌の色は赤みがかかっており、触ると温かく、ぬくもりを感じることの出来るやさしい木です。桂の木目には特に赤みがかっている心材と白い木目の辺材とがあり、同じ木でも全く違う表情が楽しめます。材は均質で優良、建築や器具、楽器、彫刻等に利用されます。鎌倉彫や仏像に使われる木として有名です。桂の木は日本全土に分布する日本の固有種です。ハート形の葉と樹形が美しい樹です。

■マラス
:ともはしの材料です。木材は重硬で、耐久性に優れる丈夫な木です。そのため、食器では広く箸の材料に使われています。心材は褐色または赤褐色で、辺材は淡色。色や材面はあまり美しい木とはされません。日本では建築用材、床材、杭等、強さと耐久性が求められる用途が主とされています。マラスは世界の熱帯に広く分布しており、日本に輸入される大半はニューギニア産です。

■漆(ウルシ)
:樹皮を傷つけて生漆を採取します。漆は1本の木からわずか200gほどしか採れない貴重なものです。樹木に触れただけでかぶれることもあり、かぶれの原因はウルシオールという物質によるものです。漆を育てる人、漆かきをする人の減少により日本で使われる漆の98%は海外産(主に中国産)で日本産はわずか2%といわれるまでになってしまいました。そんな現状を変えようと現在では日本各地で漆の栽培が行われ、少しづつ国産漆が増えつつあります。

 
 

  

漆塗り・ウレタン塗装商品の取扱い方法

漆器は扱いが難しいと思われがちですが、コツさえ知ればたいへん長持ちのする食器です。末永くご愛用いただくために下記「お取扱い方法」をご一読くださいませ。
*当社製品は会津塗伝統工芸士の作ですが、経済産業大臣指定伝統的工芸品とは製造技法が異なるものを含みます。(ウレタン塗料を材質に含むもの)
 

While lacquerware may sound like it would be difficult to care for, it’s not actually that difficult once you learn a few basic tricks. Lacquerware is hard-wearing and easy to incorporate into your everyday life.

1. 電子レンジ・食器乾燥機のご使用はお避けください
:電子レンジや食洗機による極端な温度変化と乾燥は木を急激に歪ませ、割れ・ひびの入る原因となります。ストーブの近くや直射日光の当たる場所での保管も避けてください。
 

Do not use in the microwave or convection oven.
Do not wash in the dishwasher.

 
 
3. 金たわし・目の粗いスポンジで強くこすらないでください
:油汚れ等よごれのひどい時は、ぬるま湯に食器用洗剤を少量溶かし、柔らかめのスポンジで優しく洗ってください。目の粗いスポンジは漆が剥げてしまうので避けてください。
 

Do not use a scrubbing brush or steel wool when washing and avoid using strong detergents when washing.

 
 
5. 漆の匂いが気になるとき
:購入後すぐは漆器特有の匂いがします。匂いを取るには、(1)薄めた酢または日本酒を含ませた布で拭き取る。(2)米びつの中に米と一緒に数日間入れておくとよいでしょう。
 

Newly-made Urushi lacquerware has a distinctive scent. If you would like to remove this scent from your product, either a) wipe with a cloth dipped in vinegar or clear liquor or b) place in a container of rice and leave it there for a few days.
 

 
 
7. 木地の歪みについて
:木はいきものです。使用するうちに多少の歪みが生じますが、割れ・ひびが入らない限り品質には問題ございません。天然木の味わいですので安心してお使いください。
 

Rakuzen lacquerware is made of wood and it is normal for products to shrink or warp slightly over time. So long as the product is free of cracks or chips, however, this does not affect product quality.
 

 

2. 水に浸けたまま、長時間放置しないでください
:木は水を吸収します。漆器・木製品を水に浸けたままにすると、木地の歪み、漆の剥げる原因に。
 

Do not leave soaking in water for an extended period of time.

 
 
4. 洗ったらすぐに拭くことをおすすめします
:洗いあがったら水切りカゴの中に置いたままにせず、すぐに乾いたふきんで水気を拭き取るのが長持ちさせるコツ。毎日ふきんで磨くことで、漆器の表面が磨かれ、漆器独特の色艶が増していきます。
 

Wiping your lacquerware dry immediately after washing is the best way to ensure you’ll be able to use your lacquerware for many years to come.

 
 
6.塗りたての漆について
:5. を試しても漆の匂いが抜けない場合は完成後間もない漆であることが考えられます。完成から半年以内の漆器は塗膜の内部が乾ききっておらずデリケートな状態です。熱いお湯を入れると白く変色することがございます。半年〜1年経つと内部まで完全に乾燥し内部・表面ともに堅牢な状態となります。
漆器を長持ちさせるためにも、塗り上がりから半年は熱い食べ物を入れないことをお勧めいたします。尚、完成後すぐの漆器に触れてもかぶれることはございません。
 

Urushi Lacquerware will be particularly delicate for the first six months after completion as the inner coats of lacquer will not be fully dried. We recommend that you do not serve hot dishes in lacquerware for the first six months to ensure a long product life. Touching a newly-made lacquer product will not result in lacquer poison or a rash.

  

オイルフィニッシュ仕上げ商品の取扱い方法

オイルフィニッシュ仕上げは自然の木が持つ表情をいかすために表面をウレタン塗料等で塗装せず、自然由来の渋柿とひまわりオイルを塗布しております。末永くご愛用いただくために下記「お取扱い方法」をご一読くださいませ。

オイルフィニッシュ木製品のお取扱い方法

1. 電子レンジ・食器乾燥機のご使用はお避けください
:極端な温度変化と乾燥は木を急激に歪ませ、割れやひびの入る原因となります。熱湯にさらすこと、ストーブの近くや直射日光の当たる場所での保管もお避けください。
 

Do not use in the microwave or convection oven.
Do not wash in the dishwasher.

 
3. 汚れた場合は水洗い可能です
:薄めた洗剤をスポンジにつけ、水またはぬるま湯でお洗いください。その後ふきんで水分をよく拭き取り乾燥させてからお仕舞いください。
 

We recommend washing your lacquerware by hand if it is dirty. Wash with cold or warm water using a sponge and a little detergent.

 
 
5. 色の濃い食べ物は色移りします
:オイルフィニッシュ仕上げの器は使い込むほどに美しい色艶と味わいを深めてゆきます。色の濃い食材は木に染みますが、それも使った証。木の景色のひとつとお考えください。
 

Brightly-colored food may stain lacquerware.

 
 
7. 木地の歪みについて
:木はいきものです。使用するうちに多少の歪みが生じますが、割れ・ひびが入らない限り品質には問題ございません。天然木の味わいですので安心してお使いください。
 

Rakuzen lacquerware is made of wood and it is normal for products to shrink or warp slightly over time. So long as the product is free of cracks or chips, however, this does not affect product quality.

 

2.水に浸けたままにしないでください
:漆塗装、ウレタン塗装に比べ耐水性が劣るため、長時間水に浸けるとカビの原因となります。
 

Do not leave soaking in water for an extended period of time.

 
 
4. ときどきオイルを塗って保湿しましょう
:使ってゆくうちに木地表面の油分が抜けてかさかさした感じになってきます。その際は植物油(食用のオリーブオイル等)を乾いた布につけて木を磨いてください。艶が戻ります。木の水分が極端に抜けると割れることがあります。
 

To lengthen the life of the product, we recommend polishing the surface with a vegetable oil such as olive oil every now and again, especially if the surface finish begins to fade and dry out. This will return the luster to the lacquer and ensure you can enjoy your product for many years to come.
 

 
 
6. 柿渋の色落ちについて
:渋柿を塗った部分に水がかかると色落ちすることがございますが、渋柿は口に入れても安全な食物由来の自然塗料です。安心してご使用くださいませ。
 

Exposure to water may cause loss of color in the lacquerware where persimmon tannin was applied. However, persimmon tannin is a natural paint and harmless to the human body, so you do not need to worry if this happens.

  

箸袋(リネン生地)の取扱い方法

ともはし・別売り箸袋はコットンとリネン2種類の布地を使用しております。末永くご愛用いただくために下記「リネン生地のお取扱い方法」をご一読くださいませ。

 リネン生地のお取扱い方法
 
1. 色柄ものは色落ちすることがございます
2. リネン(麻)は洗濯すると5%縮み、しわになりますが、リネン特有の風合いです
3. お洗濯の際には洗濯ネットに入れて弱洗いしてください
4. 漂白剤、蛍光増白剤は使用しないでください。布の風合いが損なわれる原因となります
5. アイロンをかける場合は霧吹きで湿らせ、湿ったうちに中〜高温で行ってください。